メリットとデメリット

マンション売却で売り手が1番希望するのはできるだけ高い売却価格でしょう。
ということは、売却方法は高く売却できる仲介がベストな選択ということになってきます。

しかし、売却価格だけに囚われて売却方法を決定するのはあまりオススメできません。

確かに買い取りよりも仲介の方が売却金額は高くなるのですが、この2つの売却方法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、高い売却価格だけを求めて安易に仲介を選ぶと大変なことにもなりかねないのです。
ですから、売却方法を選択する際にはそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で検討する必要があるというわけです。

仲介のメリット・デメリット

仲介のメリットは、

売主が価格決定権を持つ

  • 買い取りよりも売却価格が高くなる

という2点です。

この2つのメリットは売主にとって大きな利益を生むこととなります。

ですから、このメリットだけ見れば売却方法は仲介を選ぶに限るということになってくるでしょう。

しかし、仲介には、

売却までに時間がかかることがある

  • 最終的に売却できない可能性もある

というデメリットもあります。

仲介は売主が提示した売却価格で不動産会社が買い手を探すこととなるために、ニーズにあった買い手が出てくるまでは売却することができませんし、買い手がつかないというリスクもあるわけです。
「時間がかかってもいい」という売り手ならば問題はありませんが、新しい不動産購入が決まっているなど、期限までに売却収入が必要という方には向かない売却方法と言えるでしょう。

また、希望した売却価格では買い手がつかない場合には、売却価格を安くしなければなりません。
ですから、必ずしも希望価格で売却できるわけではないのです。
買い手がすぐにつきそうな人気物件であれば仲介はおススメの売却方法と言えるでしょうが、一般的な物件の場合には売却金額と売却時期の2点の熟考が必要ですね。

買い取りのメリット・デメリット

買い取りにメリットは、 

  • すぐに売却可能
  • 秘匿性のある売却が可能

の2点です。

仲介の場合には買い手が付くまで売却することはできませんが、買い取りの場合には不動産会社が転売目的で購入してくれるので、売却価格さえ合意できればすぐに売却することができます。
その上、転売先に売主の情報が知られることもないので、秘密を守って売却することもできます。

しかし、買い取りには、 

  • 仲介よりも売却による手取りが少なくなる

という売却収入でのデメリットがあります。
買い取りは転売先が決まらない状態で不動産会社が購入することとなります。

ですから、売れなかった場合のリスクを考慮した売却価格となる上、売却時に不動産会社が得る利益も考慮した売却価格となります。
この2つの要因が大きく影響して、仲介よりも売却による手取りが低くなってしまうというわけです。

仲介のように売却時期が未定であるとか、売却できなかったというリスクはありませんが、売却による手取りが低くなることは理解しておかなければならない売却方法というわけです。

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